- Blog記事一覧 -鍼灸職人
我々鍼灸師は医療人でありますが職人の面も持ち合わせていなくてはなりません。例えば先天の気を司る腎兪というツボは教科書的には第2腰椎棘突起下外側1寸5分ですが人によってまたその方の症状によって微妙に変わります。その部位を正確に探しあて適切な方向と刺激量を与えないとツボとしての効果は充分に発揮されません。その為には研ぎ澄まされた指頭感覚(こればかりは長年の研鑽と豊富な臨床経験にを積み重ねなければ得る事が出来ません)を持って、また患者様の反応を確認する事が必要になります。ただただ無闇に鍼施術や指圧を行うと逆に経絡が乱れてしまいます。優れた鍼灸師という者は東洋医学の知識とこうした匠の技を持ち合わせていなければならないものであります。